姿勢

合気道を始めて、最初に稽古することの一つとして「良い姿勢」を保つ稽古があります。
まず、「良い姿勢」を「つくる」というところから、様々な動作や技を行う中で、それを「保つ」というところがまた難しいところですが、姿勢が整ってくると合気道がより楽しくなってきます。

自分にとっての良い姿勢を探す

背筋は伸ばし、胸はやや張って、肩は巻かないように、顎は少し引いて、後頭部が少し天井に釣られるイメージで首後ろを少し伸ばす。
膝は軽く曲げ、腰腹から地面につながるように重心は下げつつも、足が居つかないように、少し浮いた感じもあるといいかもしれません。
腹圧は?仙骨の傾きは?体幹体軸などなど、気にするところがたくさんあって、何が良くて何が悪いのかわからなくなってきます。

そんな中で、自分が一番楽でリラックスしつつも動きやすく、でも芯はあり、しっかりと力を出せる姿勢を探すことが始まりかと思います。他の人の姿勢も参考にしながらも、自分の体型や筋肉量に合わせた良い姿勢を探してみるのが楽しいところです。

良い姿勢は良い技・良い受けの初めの一歩

自分の力が整う

良い姿勢が保てるようになってくるほど、自然と技に体重や自分の体幹の力が入っていくようになります。自分の中心の力をロスなく出せるだけでとても大きな力になり、また、気持よく力を伝えられるようになってくると思います。そうすれば技をかけるのがどんどん気持よく楽しくなってきます。

相手のことがよくわかる

自分の姿勢が整ってくると、相手からもらう力の流れ、相手の崩れ方や重心の位置など、自分以外の力の流れもはっきりしてきます。自分というベースがしっかりするので、周りの変化が感じとりやすくなるのだろうなと思います。
そうすると、この技はこういう崩しや力の流れを大切にしているんだなーと技への理解が深まりますし、相手の流れに合わせて無理なく変化したりということもでき、深く広く技を楽しむことにつながります。

受けで得られることが増える

相手のことがより感じれるようになると、技を受けることでもたくさんのことを感じられるようになってきます。この人は、こんなふうにこの技を捉えているんだなーとか、自分の受けに対してこの人はこんなふうに対処するんだなーなど、受けることで様々な学びを得られるようになります。
先生や先輩方の受けをとる時はもちろんですが、子どもやタイプの違う合気道であっても受けをしっかりとれれば実りのある稽古ができるのではないかと思います。

まずは力みをとるところから

姿勢と言っても何を良しとして悪しとするのかは、色々な考え方があり、個人によって課題も変わりますし、年齢や筋力の変化もある中で常に模索し続けていかなければならない事だと思います。
でも最初に何をやるべきかと聞かれれば、やはりまず初めは首・肩・背中・腰の力みをとるところから始めることをおすすめします。
体の各部位が筋肉で繋ぎ合わせなくても、綺麗に縦にバランスをとって積み上がる感じができたら「楽な姿勢」というものが見えてくるのではないかと思います。

姿勢を正すだけなら道場でなくてもできる稽古ですので、お家でなんとなく姿勢についてあれこれ考えてみてください。

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