合気道の稽古ってどんなふうにする?
合気道の稽古といっても、その時の指導者やテーマ、体術・剣・杖・居合などの扱うものによって様々ですが、基本的な当道場 一般部での稽古の流れは下記の通りです。
準備運動・個人稽古(個々で稽古前までに行う)
↓(稽古開始時刻)
礼
↓
*指導者による技・動作の実演と解説
*2人1組に分かれて稽古
(*を相手を変えて何回か繰り返す)
(通常1日に2〜5程度の技・動作を稽古する)
↓(稽古終了時刻)
礼
↓
掃除
終了
少年部では、大きくは変わりませんが、
稽古前に早く来れた子どもたちみんなで基礎動作の稽古、
稽古時間になると体操→礼→稽古→礼→終了という流れで行っています。

基本は2人1組の
型にのっとった約束組手形式
はじめに、指導者と高段者が稽古する技の実演と解説を行い、その後、2人1組に分かれてその技を稽古します。
2人のうち一方が「取り(技をかける方)」もう一方が「受け(技をかけられる方)」となります。
「受け」が「取り」に対して攻撃をしかけにいくところから始まり、それに対して入り身や体捌きなどで「取り」が応じて技につなげていきます。最終的には「受け」は受け身をとり、「取り」が投げたり極めたりして「受け」を制することで技の型が終わります。
逆半身片手取り 隅落とし

例えばこの「隅落とし」を稽古する回であれば、
まず上記1〜3の「入り身・転換」の基本動作を稽古します。
指導者が「取り」、高段者が「受け」となり、動作を実演し、稽古するポイントを解説します。他の者は正座をしてそれを見ます。
その後、2人1組に分かれ数分程度稽古します。どちらが「受け」「取り」を行うかを取り決めて、「受け」が手を掴みにいき「取り」がそれに応じて動作・技を行います。次に逆の手を行います。
両手行ったら、「受け」と「取り」を交代します。それを指導者から声が掛かるまで繰り返し行います。
そして、次に1〜5の動作全て行う「隅落とし」の実演・解説を指導者が行います。
実演解説を見た後は、別の相手とまた組をつくって同様に「左右」「受け取り」を変えながら稽古します。
同じ動作・技を相手を変えて何回か稽古する場合もあります。
「隅落とし」の稽古が終わったら、動作の似た技や、関連する技などの稽古へと移っていきます。
「勝つこと」「できること」が重要ではない
相手とつくりあげる稽古
合気道の稽古は型から動き方、力の使い方、相手の導き方を学びます。相手を倒すこと、技をかけることにこだわらず、互いが気持ちよく稽古できるようにしたいものです。
相手の体格、力量・技量、考え方などに合わせて、その2人でできる形を模索します。その時の指導者の注意点や稽古のポイントを踏まえた上で、ゆっくりと大きく正確に行うのか、速く力強く動くのか、どこかの動作を重点的にやってみたり、お互いに感触を伝えあったり、疑問点を話しあったりすることも含めて、お互いの様子を見ながら稽古していきます。

ひとり稽古も大切です
道場での稽古は週に2回だけしかできません。(少年部は週1回)
時間も1時間半という限られた時間で、型を覚えてきたな、動きに慣れてきたなと思ったところで終了時間ーということもしばしば。そうしてせっかく稽古したことも次の稽古の時にはうろ覚えになってしまってはもったいないので、忘れないように空いた時間に基本動作や型の復習をしてもらえると身に付くのが早くなってきます。
動作を追うだけではうまくならない
動けてからが楽しいところ
見ていたら簡単に見える合気道のちょっとした動きでも、初めはなかなかスムーズにできません。技の動き方を覚えるだけで精一杯で、相手との繋がりや力の流れといった合気道の本質に注力することができません。
まずは、すり足・入り身・転換・体捌きなどの基礎動作を、何かの待ち時間や、暇な時間に行うだけでも、道場での稽古の身につき方が変わってきます。
稽古した技の形を覚えて、相手がいなくても動けるようになっておくと、次の稽古ではより本質に目を向けた稽古をすることができます。
日常の動作の中でもちょっとした稽古
日常のなかのちょっとした動きでも基本動作の稽古ができます。
- ドアの開け閉めで入り身・転換
- 重いものを持つ時は足を寄せて背中・腰を使う
- ペットボトルのフタを開ける時に、ワキを開けずに絞るように
- 歩くときはさりげなくすり足で
- 階段や坂を姿勢よく前太ももの力を使わず登る
- 物や人を避けるときに腰の動きを使って
というような、動作のなかで合気道の動作を取り入れていければ、稽古にもなりますし、手首や肘・肩・膝など体への負担も減って一石二鳥です。
でも、やりすぎると変な目で見られてしまうかもしれませんのでご注意ください!
個人では、教わった動作を身に付け、技の理解を深めるなど、基礎の動作は
道場は、先生や高段者に質問したり、稽古相手と実践する場として考えておいてもらえると実りが多いのではないかと思います。